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「ムーミンバレーパーク」ついに開業! メッツァ全エリアが待望のグランドオープン
2019年3月16日 18:35
- 2019年3月16日 開業
北欧童画ムーミンの世界を体験できるテーマパークとして「ムーミンバレーパーク」が3月16日、埼玉県飯能市にグランドオープンしました。母国フィンランド以外では初となるムーミンを題材としたテーマパークです。
隣接する入場無料のエリア「メッツァビレッジ」は2018年11月に先行オープン済み。これで「メッツァ」の全エリアが開業したことになります(関連記事「世界初! 1年中ムーミンに会える『ムーミンバレーパーク』内覧会。埼玉県飯能市に『ムーミン屋敷』を完全再現」)。
10時の一般入場スタート前に、オープニングセレモニーが開催されました。
大勢の来賓と、ムーミン物語から招待された地元の精明小学校の生徒および父兄、教職員ら約220名が見守るなか、9時15分から開催されたオープニングセレモニー。
まずは主催者を代表して、ムーミン物語 代表取締役 渡邊基樹氏は、「このムーミンバレーパークはおそらく平成最後のテーマパークです。来月には新元号が発表され、新しい時代の扉が開きますが、その新しい時代にふさわしいテーマパークになれるのではと考えています。ムーミンは人と人とのつながりや、人と社会とのつながりに対して、どうやって良好な関係を築いていけばよいのかを教えてくれるキャラクター。そんなムーミンのよさを体感してもらいながら、来園した皆さんの幸福度が少しでも高まる形でお帰りいただけたらと思います」とあいさつしました。
続いて登壇した飯能市長 大久保勝氏からは、「このムーミンバレーパークのオープンによって飯能市の歴史が新たに変わります。メッツァは飯能市の宝ではなく、埼玉県の宝。もっと大きく言うと日本の宝! ムーミンは人を応援する心、人を大事にする心があるキャラクター。そんなムーミンの力で、飯能が“人を思いやる心”の聖地となること確信しています」と熱のこもったあいさつがありました。
ムーミンの原作者であるトーベ・ヤンソンさんの姪にあたるソフィア・ヤンソンさんもフィンランドから来日。ムーミンのライセンサーでありムーミンキャラクターズ代表兼クリエイティブディレクターとして、「プロジェクトがスタートして今日まで6年の月日がかかりました。ここまで来るのは決して楽なことではありませんでしたが、ムーミンの力を借りて、このような素晴らしい結果をもたらすことができました。ここにいる皆さまが私と同じようにポジティブな雰囲気でこの場所を楽しんでいただくことを願っています」と話しました。
続いて登壇した駐日フィンランド大使のペッカ・オルパナ氏は、あいさつの冒頭で「今年はフィンランドと日本の国交樹立100年に当たる年。このような記念イヤーにムーミンバレーパークをオープンできたことは完璧なタイミング」とし、「これまで何十年にわたってムーミンはフィンランドと日本の絆を強くしてくれました。そしてこのムーミンバレーパークは未来に向かってより強くしてくれると信じています」と述べました。
埼玉県知事の上田清司氏は「フィンランドは森林の国。学力優秀、IT関連のさまざまなメーカーもあります。そしてまた日本も森林国。どこか共通することがあったから、ムーミンは世界中を眺め歩いて“日本にしよう!”と決めたのでは。埼玉は昨今、観光で伸びています。勢いのある埼玉県にムーミンバレーパークができたことで、さらに埼玉県に魅力ある空間が増えたことがうれしい」とあいさつしました。
最後に登壇した衆議院議員の大塚拓氏からは、「飯能の緑と清流のなかで、子供たちだけでなく、大人たちも楽しんで幸福な気持ちになって帰っていく。そんな幸福の発信源として、このムーミンバレーパークは大きく発展し、継続して愛されるパークになることを願っています」と祝福の言葉がありました。
そのあとは場所をムーミン屋敷前に移してテープカットセレモニーがありました。ここでは西武ホールディングス 代表取締役の後藤高志氏がマイクを持ち、来賓代表としてあいさつ。「西武鉄道をはじめ西武グループ一丸となってこのムーミンバレーパークのさらなる発展に力を尽くしていきたいと思っている」と述べました。
オープンの10時になり、入り口方面から今か今かと待ちわびていたゲストが続々と園内へ。皆さん笑顔いっぱいで、足早にお目当てのアトラクションやショップへ散っていったのが印象的でした。
(C)Moomin CharactersTM